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『英国妖異譚』関連もの、西洋系の本(主に英国)
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聖杯を継ぐ者 英国妖異譚(19) (講談社X文庫―ホワイトハート)
篠原 美季, かわい 千草
この本は魔術書ではないか?というくらいハマっている小説です。ヨーロッパの文化、宗教、歴史等が深く豊かに描かれ、巻を重ねるごとに面白く重厚になっていきます。設定の派手な面に気がいきがちですが、この本の凄いところは書かれていない部分さりげない記述にあります。その微妙な描写のバランス感覚が篠原先生は天才的。再読のたびに新しい発見あり、深読みはやみつきに。基本的に1話完結なので気軽に読み始めてみて下さい。
キープ―写真で見る英語百科
桜庭 信之, 広瀬 和清, 大庭 勝, 蛭川 久康, 藤井 基精
【英米文化百科事典】 写真や絵が豊富なフルカラー英米文化百科事典。P948の大型本。元々の価格は税抜18000円。1992年初版で古い本ですが、英米文化の基礎知識はこれ1冊で多岐にわたって触れられます。項目・索引(英語)から検索しても、また最初からめくっていっても、『英国〜』要素が随所に散らばっていて面白い。ダモクレスの剣まで載っているマニアックぶりは謎(笑)。写真の資料的な価値も高い気がします。
Somerset Landmark Guide (Landmark Visitors Guide)
Richard Sale
【サマーセットシャー】 『英国〜』の舞台であり、日本の旅行ガイドにはたいがい載っていない(泣)サマーセットシャーのガイド本。2007年発行の洋書、P218。英語が読めないので記事の内容はわかりませんが(オイ)、カラー写真が豊富で地域ごとの紹介になっています。ちねみにベッカリーは載ってなさそう。本当に田舎という感じなので、興味のない人には勧められません。一時期は2000円台だったので今が買い時かも。
パブリック・スクールの社会学―英国エリート教育の内幕
ジェフリー ウォルフォード, Geoffrey Walford, 竹内 洋, 海部 優子
【英国パブリック・スクール】 社会的不平等(階級・ジェンダー)の再生産を促す英国パブリック・スクール。「ラグビー校」「イートン校」グループに属する29校を名門と定義し、うち2校を実地で調査することで母集団、エリート教育の実態に迫ります。学校生活のことを詳しく描いた資料としても貴重ですし、社会学の読み物としても一章一節が濃い良著。原書は1986年発行ですが、現代日本とも重なる面が多々あり興味深い。
図説 ケルトの歴史―文化・美術・神話をよむ (ふくろうの本) (ふくろうの本)
鶴岡 真弓, 松村 一男
【ケルト】 『英国〜』のシリーズテーマでもあるケルトを総体的にまとめた好著。「島のケルト」と「大陸のケルト」に分けて、それぞれの歴史・美術・信仰・神話を読み解き、現代の「ケルト文芸」が復興するまでを描きます。最初は難しいと感じましたが、知的好奇心をそそる文体と豊富な図版を照らし合わせて読むことで勉強になるし面白い。カラー:モノクロのページ比率は3:4。P143の薄い本ですが内容の濃い入門書です。
神話・伝承事典―失われた女神たちの復権
バーバラ ウォーカー, 山下 主一郎, 栗山 啓一, 中名生 登美子, 青木 義孝, 塚野 千晶
【宗教・神話・呪術等】 ジェンダーの観点から濃密に解説。広範囲な知識量と衝撃的で際どい内容に驚かされますが出典も併記されています。原書は1983年発行。2段組みP897。古代の女性中心の宗教(「女神」崇拝)から男性中心の宗教(「神」崇拝)へと巧みに移行する過程や、女性差別(虐待)の記述にはぐいぐい読まされます。『英国〜』や『ダ・ヴィンチ・コード』で女神崇拝に興味をもった方やジェンダー研究にはぜひ。
The Age of Elegance: The Paintings of John Singer Sargent (Phaidon Miniature Editions)
John Singer Sargent
『英国〜』2巻でテーマになった【サージェントの画集】です。ポケットサイズでP156。肖像画を中心に、「カーネーション、ユリ、ユリ、バラ」「マダムX」といった有名な作品も多数収録。その場の空気まで切り取ったかのような写実的で美しい画の数々。白と黒、明暗に惹きつけられます。ただこの本は小さすぎて魅力を堪能できないかも。もっと大きな画集でみたいですが、値段が高く収録作品不明のものが多くて躊躇っています。
シェリー詩集 (新潮文庫)
シェリー, Percy Bysshe Shelley, 上田 和夫
『英国〜』でも引用された【シェリー詩集】。最近まで絶版になっていて諦めていたのですが、改版で新たに4篇の詩が加わって復刊しました。シェリーはマイナですが19世紀英国ロマン派を代表する詩人です。無神論者の彼は生命力あふれる自然や愛や死を、ときに子供のようにときに老境の心でみつめます。短い詩が多いので読みやすい。暗誦したくなるほど柔らかく美しい翻訳が、高潔で清澄な詩をひきたてています。イメージの奔流。
イギリス名詩選 (岩波文庫)
平井 正穂
【イギリスの名詩】を100篇(詩人66人)に厳選し、左ページに原詩(英語)、右ページに訳詩という形式の画期的な詩集です。作者の生年順・発表順に作品を配列し、ページの下部には詩人と作品の紹介や英文に対する注が付されています。翻訳も読みやすく、同時に原文の響きやリズムも味わえる良本。作品数的に好きな詩人をみつけるのは難しいですが、全体的なイギリス詩の流れを感じられバラエティにも富んでいて面白いです。
イギリス〈2006~2007年版〉 (地球の暮らし方)
「地球の歩き方」編集室
【イギリスの生活】
ロンリープラネットの自由旅行ガイド「英国」 (ロンリープラネットの自由旅行ガイド)
デイビット・エルスほか11名
英国地理事典とよんで差支えない情報量の【旅行ガイド(グレートブリテンのみ)】。英国という広範囲を扱うにはP1016でも少々物足りませんが、英国の歴史や文化をはじめ、地域ごとに見どころ等を丁寧に紹介しています。皮肉めいた言い回しは毒舌というよりは率直な感想といった印象で、その場の雰囲気まで見えてくるようだし単純に読み物としても面白い。携帯に不向きでビジュアル的でもありませんがこれに代わるものなし。
A03 地球の歩き方 ロンドン 2008~2009 (地球の歩き方)
地球の歩き方編集室
amazonで類書をいくつか試し読みして購入を決めた本。創作のネタにと思い、地図が充実していればよいな程度に思っていたら豊富な情報量に驚きました。旅行ガイドは詳細で具体的なので初心者でも心強く、観光スポット・ショップ・ストリート等の現地情報も、現実的な側面がきちんと書かれていて創作面でも参考になります。P442。本自体が薄くて(13mm)柔らかいので携帯に便利。【ロンドン】に数日滞在するなら必携。
現代英米情報辞典
飛田 茂雄
【英米文化百科事典】で、図版なし文字のみの卓上辞書です。見出し語は固有名詞や引用文、TVドラマや漫画まで幅広く網羅。人によってはいらない情報満載(笑)ですが、英米の文化・社会・地歴等の情報量は圧倒的で、他の辞書からは得られないマニアックな側面を垣間見れます(メジャーはあっさり、マイナは詳細な記述傾向)。2000年初版で最新情報満載なため却って少々古さを感じますが、そこが画期的な辞典といえます。
図説 英国貴族の城館―カントリー・ハウスのすべて (ふくろうの本)
田中 亮三
英国貴族の壮麗な邸宅【カントリー・ハウス】についての本です。第1章は大広間、階段、書斎、食堂、浴室、厨房等の館内と英国庭園を、美麗な写真(この章はほぼカラー)とわかりやすい解説で紹介します。第2章はスコットランドの城主と著者の交流を描いたエッセイ、第3章はカントリー・ハウスの歴史や英国貴族についての解説。個人的には第1章の基本部分にもっとページを割いてほしかったな。明るい表紙の新装版も出ています。
英国貴族の邸宅 (ショトル・ミュージアム)
田中 亮三
上記同著『図説 英国貴族の城館』がカントリー・ハウスのガイド本なら、本書は18世紀に活躍した建築家兼インテリアデザイナー【ロバート・アダム】の作品写真集。新古典様式の壮麗さ、天井や壁に嵌め込まれた絵画や漆喰装飾の優美な文様は眺めているだけで溜息もの。大胆で繊細な感性は、チッペンデールたち一流の職人チームの力もあって、派手になりすぎず上品に空間に調和しています。P127では物足りないので続編を希望!
ヨーロッパの町と村―そのデザイン、アメニティ、プランニング
井上 裕, 井上 浩子
【ヨーロッパの古い町並】今日本が届いたばかりなので詳細な紹介は後日改めますが、ヨーロッパの建築や風景が好きな人は買って損はないと思います…たぶん。P286の大型本で、ヨーロッパの美しいいろいろな町並みがフルカラーでたくさん掲載。モダニズム建築には否定的ですが、それぞれの町の解説自体は客観的で勉強になります。各地で品切れ気味、amazonでは古本も出ていないようだし、新刊があるうちに購入を勧めます。

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